「かんぽ生命保険」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

かんぽ生命保険(かんぽせいめいほけん)

「かんぽ生命保険」は日本を代表する生命保険会社ですが、現在は悪い意味で日本を代表していますよね。最近は大きく報道される事もないので、記憶の片隅に残る程度かも知れませんが、金融庁から業務一時停止命令を受け、保険募集や保険契約の締結が出来ない状態が続いています。なぜこの様な状態に陥ったのか、そして今後の展開などを解説させて頂きます。

かんぽ生命保険の意味とは

2007年に郵政民営化となり日本郵政株式会社(日本郵政)が誕生し、その子会社が日本郵便・ゆうちょ銀行など、そして今回の「かんぽ生命保険」(かんぽ生命)となります。2015年度のランキングでは、並み居る生保大手を抑えて個人保険販売金額でダントツの一位、時価総額でも上位に君臨する保険業界の最大手でした。そんな「かんぽ生命保険」の業績好調の裏には、高齢者を騙して保険商品を契約させる悪質手口が隠されていたのです。2019年6月に西日本新聞のスクープで発覚した、俗に言う「かんぽ不適切販売」では、保険の不正販売の実例が1万3000件にものぼり、実態はさらに多いとされる過去に類を見ない悪質さです。顧客である契約者に対して保険料を6ヶ月以上も二重払いさせる手段等々は、営業職員のノルマ達成の常套として上司も黙認するほど、かんぽ生命保険内に蔓延していたのです。結果的に、首脳陣は数度にわたって記者会見を開くが杜撰な中身を露呈するだけに留まり、最終的には3人の社長が引責辞任をして、元建設官僚の増田寛也氏が新社長に就任する事で一応の落ち着きを示せました。しかし、不正調査対象となるのは全契約の3000万件にも上るとされ、そのあまりにも膨大な数を前にして、きちん調査を行えるのか疑問の声が早くも出ています。「かんぽ生命保険」は2020年1月から3ヶ月間の業務停止命令を受けているので、4月以降から再開される見込みだが、仮に保険の新規契約が出来るようになっても、今後は今まで通りの顧客獲得はあまりにも難しいとされる。

かんぽ生命保険の種類

「かんぽ生命保険」と同様に過去に業務停止命令を受けた保険会社は、以下の通りです。
 ・明治安田生命…2005年に2週間の業務停止
 ・損害保険ジャパン…2006年に2週間の業務停止
 ・三井住友海上火災保険…2006年に2週間の業務停止
他にも業務改善命令はこれまで何度も各保険会社に出されていますが、「かんぽ生命保険」ほどの大企業に3ヶ月もの業務停止命令を出したのは、それほど悪質さを物語っています。

かんぽ生命保険の文章・例文

例文1.かんぽ生命保険のニュースを見て、一人暮らしの母親が保険契約で騙されていないか電話を掛けてみた。
例文2.かんぽ生命保険事件の背景には、保険営業のノルマを達成しないと職場に居場所がなくなる苦悩もあるのだろう。
例文3.それでも営業再開されれば、かんぽ生命保険で保険契約をする高齢者は一定多数いるだろう。
例文4.かんぽ生命保険のサイトを開くと、最初にお詫びが表示されるが、果たして高齢者はこれを見ているのか疑問である。
例文5.被害に遭った保険契約者の中には、かんぽ生命保険に毎月30万や40万も支払う認知症高齢者もいたようだ。
「かんぽ生命保険」の現状を解説するような例文です。

かんぽ生命保険の会話例

  • 質問者アイコン

    本当にかんぽ生命保険の手口は酷いよね。

  • 回答者アイコン

    郵便局というか日本郵政の子会社だから、地方のお年寄りなどは絶対に信用しちゃうからね。その立場を巧みに利用した、ずるいやり方!

  • 質問者アイコン

    今後はどうなっていくのかな? 業務一時停止命令が解かれた後が問題だよね。

  • 回答者アイコン

    でも若い人の感覚だと、かんぽ生命保険とは契約しないけど、今回は被害者の多くが高齢者でしょう。結局は契約更新や新規契約する人が多いと思う。

「かんぽ生命保険」の今後について、同僚男女が会話をしています。

かんぽ生命保険の利用事例

「かんぽ生命保険」の悪質な契約手段の例としては、営業局員が保険契約者である高齢者宅に電話でアポイントを取り、その後は新契約をするまで数時間も滞在して粘ります。高齢者に死後の不安を煽り、新しい保険の方がメリットが多いと嘘の説明をします。また、これまでの保険を解約させ新保険に契約させるがそれを二重払いさせる。契約の際に本来は高齢者には家族を同席させるが、拒否させる書類にサインさせたり、告知義務違反となる行為をさせていました。他にも認知症の被保険者に毎月数十万の保険料を支払わせるなど、ノルマ達成の為には手段を選ばない悪質すぎる方法をいくつも使っていたのです。高齢者の家族が問題に気付き、「かんぽ生命保険」の担当者や相談室に文句や改善を要求すると、逆にクレーマー扱いとなり、組織全体が悪質な契約獲得に手を貸していた事を物語っています。

かんぽ生命保険の関連保険

「かんぽ生命保険」の関連保険には、「定期保健」「養老保険」「がん保険」などが挙げられます。

かんぽ生命保険の関連用語

「かんぽ生命保険」の関連用語には、「告知書」「業務停止命令」「契約解除」などが挙げられます。

かんぽ生命保険まとめ

「かんぽ生命保険」は日本を代表する生命保険会社でしたが、高齢者を騙す悪質な保険契約が次々発覚してからは評判は一変しました。首脳陣が記者会見をしても悪評やイメージ改善ができないどころか、余計に悪くなり遂には退陣され新社長就任となりましたが、金融庁は異例ともいえる3ヶ月の業務一時停止命令を決定したのです、かんぽ側が調査対象とする保険件数は約3000万件にも上り、今後も混乱は続きそうです。

 

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