「告知妨害」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

告知妨害(こくちぼうがい)

「告知妨害」とは、随分と重々しくて重大な何かがあったと思わせる言葉です。生命保険に詳しいなら、告知義務や告知書は理解していても、「告知妨害」まで知っている人は本当に少ないと思います。それでも、大凡で告知義務などに近い意味があるとは推測が出来ますが、正確にはどんな意味が込められているのか調べてみました。

告知妨害の意味とは

「告知妨害」とは端的に言うなら、被保険者や契約者に告知義務違反をすすめる行為となります。ですから、保険会社の営業職員などが告知義務を果たそうとする者に対して、妨げるような行為をすると該当します。この場合は、保険会社は告知義務違反が発覚しても、契約者の保険契約を解除する事はできません。「告知妨害」の類似行為には「不告知教唆」があり、保険契約者等に告知事項の告知をしないようにすすめる行為、事実と違う説明をするようすすめる行為(不実告知)です。「告知妨害」などの行為を行った保険会社の担当者(保険募集人)は、私文書偽造・同行使罪となり、解雇や相応処分となります。

告知妨害の種類

「告知妨害」の具体的な行為とその種類は、以下の通りです。
 ・保険募集人等が契約者等に虚偽申告をするようすすめる行為
 ・契約者が保険募集人等に重要事項を伝えながら保険会社には取り次がない行為
 ・保険募集人等が告知書等を勝手に虚偽記載する行為
 ・保険契約者等に告知の機会を与えない行為
 ※保険募集人…生命保険の募集を行う者で営業職員や代理店になる

告知妨害の文章・例文

例文1.保険会社で働いていた時、お客さんに冗談を言ったつもりが、先輩から告知妨害に当たると厳しくお説教となった。
例文2.告知妨害をした担当者は、解雇になる覚悟を持つべきだ。
例文3.保険会社から告知義務違反と連絡がきたが、こちらは告知妨害があったと争うつもりだ。
例文4.契約者などの立場を守るのが告知妨害である。
例文5.告知妨害と訴えられないように、保険募集人は真摯に保険勧誘をすべきだ。
生命保険の現場で「告知妨害」が使われるケースについての例文です。

告知妨害の会話例

  • 質問者アイコン

    保険を契約する際には、病歴などを正直に告知する義務があるんですよね?

  • 回答者アイコン

    そうそう。告知書に病歴などを記載するんだよね。でも、保険担当者が嘘の説明や告知書を勝手に書いたらどうなるの?

  • 質問者アイコン

    それは担当者が告知妨害にあたるはずです。

  • 回答者アイコン

    へー、そう言うのは告知妨害ってなるのね。

生命保険の「告知妨害」について男女が会話をしています。

告知妨害の利用事例

どうしても契約ノルマを達成したかった保険募集人が、知人に頼み虚偽内容の告知書を出させて保険契約をさせた。その後、知人は告知義務違反となるが、その時に保険募集人の告知妨害や虚偽告知教唆も問題視された。最終的には保険募集人は職場を解雇され、知人も後味が悪く自ら保険解除を申し出た。

告知妨害の関連保険

「告知妨害」の関連保険には、「生命保険」「死亡保険」「ガン保険」などが挙げられます。

告知妨害の関連用語

「告知妨害」の関連用語には、「保険媒介者」「不実告知」「保険募集人」などが挙げられます。

告知妨害まとめ

「告知妨害」とは、生命保険会社側の営業職員など保険募集人が保険契約者などに告知義務違反をすすめる行為となります。要するに保険会社側の利益や個人ノルマ達成の為に、告知書に虚偽記載などをさせて契約をさせる事、保険募集人が事実を保険会社に取り次がない事などとなります。

 

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