「破綻」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

破綻(はたん)

「破綻」は洋服などが破れる、状態が維持できない等の意味を持つ言葉です。これがなぜ保険用語となるのか理解に苦しむ人もいるかも知れませんが、生命保険会社が「経営破綻」をした場合となると、強ち無関係な言葉とは言えなくなりますよね。もし、保険会社が「破綻」をしたら契約していた保険商品や補償内容はどうなるのか調べてみました。

破綻の意味とは

一般的な企業における「経営破綻」の意味は、経営が傾いて成り立たない状態です。しかし、実はまだ廃業した訳ではないので、かろうじて経営が出来ています。”破綻”は”消失”や”消滅”ではないので、企業として存在はしていますが、限りなく危険な状態と解釈できます。「破綻」と類似の言葉を以下の通りです。
 ・倒産…債務の支払不能に陥り経済活動の困難状態
 ・破産…全財産を失う。債務者が債務の完済ができない状態
 ・廃業…会社を辞める。会社経営者が届出を提出し、完全に事業を辞める
生命保険会社における”破綻”とは、上記の”倒産”と”破産”に限りなく近い意味となります。厳密には多少違いますが、同義と捉えて問題ありません。一般企業と生命保険会社の”破綻”の違いというと、企業の場合は倒産すると債権回収が難しくなりますが、生命保険会社の場合は国によって守られているので、個人レベルでの契約した保険商品などが明日から無価値となる事はありません。実際に「経営破綻」や「倒産」をした場合は、全ての保険会社が加盟する”生命保険契約者保護機構”によって、契約者の保障内容などが守られます。ですから、結論としては、加入している生命保険が「経営破綻」をしても問題がありません。生命保険会社には、契約者が何十年にも渡り保険料を支払い続けるので、不安を払拭する仕組みが作られています。しかし、現実として加入している生命保険会社が「経営破綻」をして、”生命保険契約者保護機構”によって引き継がれた場合は、いくつかの注意点があります。過去の破綻例からも、責任準備金が削減されるので年金や保険金の受取額が少なくなったり、解約が当面出来ないなどが生じる恐れがあります。

破綻の種類

「破綻」とほぼ同義である”倒産”には、私的整理と法的整理があります。裁判所を通して法的手続きをする・しないで分かれます。
 ・私的整理(任意整理)…倒産処理で裁判所を利用しない
 ・法的整理…倒産処理で裁判所を利用する
裁判所を利用・未使用に関わらずさらに以下の種類があります。
 ・清算型…破産、特別清算
 ・再建型…会社更生、民事再生
「破綻」した生命保険会社を引き継ぐ会社(救済保険会社)が有り・無しによって以下に分かれます。
 ・引き継ぎ会社有り…破綻会社の保険契約などが引き継がれ、生命保険契約者保護機構が資金援助
 ・引き継ぎ会社無し…生命保険契約者保護機構が保険契約を引き継ぐ

破綻の文章・例文

例文1.定期保険の契約していた保険会社が経営破綻したと、今朝の一面で知って心臓が止まるほど驚いた。
例文2.破綻しても保険内容は問題ないと知っているが、正直不安でしようがない。
例文3.大手生命保険会社が相次いで経営破綻したら、それこそ日本経済は本当に終焉だ
例文4.生保が破綻をすると契約者は守られるが、従業員は解雇され生活の見通しが立たなくなる。
例文5.一流大学を卒業した兄は大手保険会社に就職したが、数年もしないで破綻の目に遭い、今では職安通いの日々だ。
生命保険会社が「破綻」した場合の例文パターンとなります。

破綻の会話例

  • 質問者アイコン

    今朝の新聞見ました?

  • 回答者アイコン

    一面でしょう! 凄かったね。あんなに大手の保険会社が経営破綻するんだ!

  • 質問者アイコン

    あの会社の保険商品を加入しようと思っていたから、余計にショックですよ。

  • 回答者アイコン

    でも、ギリギリ助かったから良かったじゃない。私の友達なんて、何年も定期保険を契約していたよ。

職場の同僚男女が、保険会社の「経営破綻」について会話をしています。

破綻の利用事例

契約していた保険会社が「経営破綻」した例として、死亡時3000万円の定期保険は破綻前後で保険料支払いは変化なしだが、終身保険の保障内容は100万円が75万円に減額された。

破綻の関連保険

「破綻」の関連保険には、「生命保険」「定期保険」「医療保険」などが挙げられます。

破綻の関連用語

「破綻」の関連用語には、「保険契約」「救済保険会社」「責任準備金」などが挙げられます。

破綻まとめ

生命保険会社が「経営破綻」をした場合は、原則として被保険者の契約内容は生命保険契約者保護機構によって守られるので安心だが、何もかも100%同じとはなりません。本来受け取れる保険金が多少下げられるなど不都合な面があるので、出来るだけ「破綻」する恐れがない大手と契約をするのも、より良い保険商品を選ぶのと同じぐらい大事な事です。

 

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