「経験保険料率」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

経験保険料率(けいけんほけんりょうりつ)

保険に関する専門用語はとても多く、その一つひとつを詳しく理解しているのは本当に少ないでしょう。今回の「経験保険料率」も、言葉からして保険の加入期間や過去の保険実績が保険料に変化を及ぼすのではと想像できますが、実際にはどんな意味があるのでしょうか? 詳しく調べてみました。

経験保険料率の意味とは

”保険料率”は保険金額に対する保険料割合で、更新時に再計算されるが年齢などが加わるので通常は年々高くなる。今回の「経験保険料率」とは、無配当団体定期保険特有の保険料率となり、保険金支払い実績で変動する特徴があります。”団体定期保険”は、主に会社などの団体が契約者で、従業員を加入させる定期保険です。一般的には大企業などが福利厚生として従業員を守る為に入り、従業員側も個人で入るよりも費用が抑えられたり、全額負担されるなどのメリットがあります。また、”団体定期保険”ならではの特徴として、団体という大きな集団での死亡数など状況を掴めるようになる事です。よって、特定の団体の保険料を過去の経験実績から変動させる割合が「経験保険料率」です。その大半で、健康な従業員が多く亡くなる方が少ない企業ほど団体保険料が安くなるので、最近はどの企業も社員の健康を促進させています。

経験保険料率の種類

「経験保険料率」とは”団体定期保険”だけ該当し、前年度の死亡実績が反映される方式で主に二つの種類があります。
 ・配当精算方式…過去の経験からの将来予測で保険料率を決める
 ・優良団体割引制度(方式)…死亡実績が優良な団体対して、保険料が割引きされる

経験保険料率の文章・例文

例文1.経験保険料率は個人で任意加入する生命保険では関係がない。
例文2.経験保険料率は団体保険の場合のみ適用されるので、ある種独特な要素がある。
例文3.経験保険料率に対して、一般の保険基準となる割合を決めるのが損害保険料率算出機構である。
例文4.一般の個人の場合、経験保険料率ではなく経験生命表の方が大きく関係してくる。
例文5.団体保険の支払いに関係する経験保険料率だが、どんなに上下に変動しても大企業なら会社負担が多く、また個人支払いも少額なので影響は大きくない。
「経験保険料率」をより詳しく解説した例文となります。

経験保険料率の会話例

  • 質問者アイコン

    そういえば、今年も会社から団体保険のお知らせがきたよね。どうする?

  • 回答者アイコン

    私は入社と同時に加入しているよ! 逆に今まで入っていなかったの?

  • 質問者アイコン

    あ、そうなんだ。俺は入っていなかったけど、やっぱりマズイかな。

  • 回答者アイコン

    それは個人それぞれだけど。私達の会社の場合は、個人で入るよりも保険金が安いし、去年は経験保険料率が下がったから支払う保険料も安くてお得だったよ。

同僚男女が、会社からの団体保険の案内から「経験保険料率」について会話をしています。

経験保険料率の利用事例

団体定期保険の某商品の場合、保険金額100万円に対して25歳ではこれまで毎月106円が自己負担で支払っていたが、経験保険料率がマイナス11.3%になり改定後は94円に下げられた。

経験保険料率の関連保険

「経験保険料率」の関連保険には、「団体定期保険」「団体信用生命保険」などが挙げられます。

経験保険料率の関連用語

「経験保険料率」の関連用語には、「主契約」「死亡実績」「実質保険料」などが挙げられます。

経験保険料率まとめ

「経験保険料率」とは、無配当団体定期保険に適用される保険料率で、通常の個人保険には関係ありません。保険料とは一般的には年齢が加味され年々増加するものですが、団体保険の場合は企業などが何十や何百人単位でまとめて入りさらに年齢層も幅広いので、死亡実績によって優良と判断されれば「経験保険料率」が下がり、結果的には保険料が安くなります。

 

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