「5年確定」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

5年確定(ごねんかくてい)

生命保険の中でも年金保険に長けているなら、「5年確定」という言葉がとても重要な意味を持っている事を理解しているものです。それは、「確定年金」は年金受取期間が5年や10年などと決まっていますが、契約者の多くは10年やそれ以上を選択する場合が多いからです。理由は単純でそれだけ多く年金を受け取れるからです。しかし、一部ではありますが「5年確定」を選択する人もいるのも事実です。それでは、「5年確定」の特徴を含めて、「年金保険」(確定年金)について解説をさせて頂きます。

5年確定の意味とは

「5年確定」の前に、まずは「年金保険」についての解説となります。所謂、年金には厚生年金と国民年金などの「公的年金」と生命保険会社などが扱う「私的年金」があります。この「私的年金」を「私的(個人)年金保険」とも呼びます。「私的年金保険」の種類は以下の通りです。
 ・確定年金…受取人の生死に関係なく年金が5年や10年など一定期間支払われる
 ・有期年金…確定年金と同じで受取は一定期間だが、基本的には受取人の生存時のみ年金支払い
 ・終身年金…被保険者生存時は生涯年金支払われるが、保障期間は遺族に差額年金支払う商品あり
今回の「5年確定」は「確定年金」の事で、通常は「5年確定年金」と呼ばれています。繰り返しになりますが、「確定年金」は年金受取人の生死に関係なく、当初決めた期間は遺族などが年金受取できます。受取期間は商品などによって違いもありますが、基本的に5~20年の5年刻みとなります。契約者の大半が受取期間を長くするのを好むのは、それだけ年金総額が多くなるからです。それでも、「5年確定」にする理由で考えられるのは、単純に少ない期間で貰いたい場合やインフレリスクや保険会社の倒産リスクを考慮、収入が多いなど税金上の都合から判断したと思われます。「10年確定」を選択する人が圧倒的に多いですが、将来の事は分からないので、それなら確実に5年という選択をする人が一定数いるのです。

5年確定の種類

「確定年金」には「5年確定」の他にも、大勢が選択する「10年確定」があります。それぞれの違いをまとめてみました。
 ・5年確定…年金総額が10年より少なく保険料控除で税金不利になるがリスク軽減できる
 ・10年確定…年金総額が5年より多く保険料控除で税金がお得になるがインフレ等のリスクあり
上記のメリットデメリットは飽く迄も一案であり、絶対ではないです。また、他の保険加入や公的年金なども考慮すると、結論としては人それぞれとしか言いようがありません。

5年確定の文章・例文

例文1.確定年金は普通は10年を選ぶようだが、私の両親は5年確定を選択した。理由を問い質したが、はぐらかされた。
例文2.5年確定とは、個人年金の確定年金の5年間受取と理解できる。
例文3.契約者の中には、5年確定や10年確定ではなく、20年確定を選択する人いる。
例文4.将来的には公的年金はますます受給年齢が上がるので、5年確定などの確定年金や有期年金を選ぶ人が増えるだろう。
例文5.父の個人年金は5年確定なので、65歳から5年間の限定で年金が受け取れる。
「5年確定」を日常生活で使うケースを想定した例文となります。

5年確定の会話例

  • 質問者アイコン

    将来の年金が少なくなりそうで不安だねー。

  • 回答者アイコン

    私達が貰う頃は、支給開始が70歳になっているんじゃない?

  • 質問者アイコン

    老後が心配だー。でも、俺は個人年金の確定年金にも入っているしっかり者だけどね。

  • 回答者アイコン

    確定年金に入っていたの? じゃあ教えてよ。ところで、5年確定と10年確定のどっちにしたの?

同僚男女が年金不安について会話をしています。男性が確定年金に加入しているので、女性が「5年確定」なのかと問いただします。

5年確定の利用事例

30歳男性が個人年金の「5年確定年金」商品に加入した例です。毎月保険料は1万円で55歳までの25年間支払うと総額300万円で、年金支払い開始は60歳から65歳までの5年間になり総額約324万で戻り率は約108%です。繰下げプランも用意されているので、65歳や70歳から受給開始に遅らせると、それぞれ総額約20~30万多くなります。

5年確定の関連保険

「5年確定」の関連保険には、「5年ごと利差配当終身保険」「個人年金保険」「変額個人年金保険」などが挙げられます。

5年確定の関連用語

「5年確定」の関連用語には、「年金受取人」「インフレ」「基本年金」などが挙げられます。

5年確定まとめ

「5年確定」とは私的年金に属する「確定年金」の年金受取期間が5年の事です。「確定年金」の特徴として、受取期間を契約者が選択できるので通常は総額多くなる10年とする場合が多いですが、「5年確定」にもインフレリスク回避などのメリットを期待して好む人が一定数います。私的年金には「確定年金」以外にも、有期年金・終身年金などがあり、それぞれの特徴やメリットデメリットを考慮して、加入するのが望ましいです。

 

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