「差額ベッド代」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説！

差額ベッド代(さがくべっどだい)

｢差額ベッド代｣は生命保険用語ですが、あまり意識する言葉ではないですよね。保険金や保険料、給付金や年金、配当有り無し等は保険加入を検討する際に色々と調べますが、そこで素人が｢差額ベッド代｣まで考えが及ぶ事は難しいと思います。相談に応じた担当者から説明される場合もありますが、｢差額ベッド代｣はそこまで重要視されていないのが実情ではないでしょうか？ しかし、入院時の費用として必ず押さえておくべきポイントであるのは間違いありません。それでは詳しい解説となります。

差額ベッド代の意味とは

生命保険の多くは医療保険でもあり、そこには病気やケガで入院をすると給付金が支払われます。入院1日あたりの金額によって、保険商品を選ばれる事も多いでしょう。しかし、実際に入院するとなると、治療費や食事代そして｢差額ベッド代｣が発生します。｢差額ベッド代｣は”差額室料”とも呼ばれ、正式名称は｢特別療養環境室料｣です。これは正式名称にもある通り入院時の”病室料金”で、要するに個室など快適環境になるほど保険適用外となり、自己負担額が多くなります。集団病室が嫌で、お金が掛かっても個室やさらに豪華な特別室を希望すると、その分で部屋(病室)代金が加算される仕組みです。

差額ベッド代の種類

｢差額ベッド代｣を支払う場合は、これらの条件を満たす必要があります。
　・病床数(ベッド数)が4床以下
　・一人あたりの面積6.4平方メートル以上
　・病床にプライバシー確保を図る設備を備えている
　・個人用の私物収納設備や机などを備えている
しかし、書面同意がない、治療や病院都合の場合は、｢差額ベッド代｣を拒否できます。よって、｢差額ベッド代｣とは、本人が希望して個室などを希望した場合と、大部屋利用や病院都合などの2種類があり、前者なら費用発生しますが後者なら発生しません。

差額ベッド代の文章・例文

例文1.大手企業に務める兄は生活に余裕があるのか、入院した時は個室を満喫し差額ベッド代の支払いも厭わなかった。
例文2.差額ベッド代を少しでも安くしたいが、大部屋も嫌だったので、4人部屋にしてもらった。
例文3.芸能人や政治家が入院すると、差額ベッド代なども関係なく豪華な特別室で優雅に治療や静養するのだろう。
例文4.差額ベッド代が原因で病院とトラブルに発展する場合も多い。
例文5.入院時に他人へ気を遣うのが嫌なら、保険料高いが入院給付金も多い保険に入れば、差額ベッド代の支払いも気にしなくて済む。
｢差額ベッド代｣を使った様々な例文パターンとなります。

差額ベッド代の会話例

• 退院おめでとうございます。

• ちょっと、オーバーだよ。少し体調悪くしただけだから。

• でも、個室に入院していたんですよね。差額ベッド代が高かったんじゃないですか？

• そうなの。私、保険も安いのに入っているから、自己負担が多くて親に頼って少し負担してもらったの。

退院をして職場復帰した同僚女性と｢差額ベッド代｣が大変だったという会話をしています。

差額ベッド代の利用事例

｢差額ベッド代｣は個室や特別室を利用するほど高くなり、4人部屋が最も安く、大部屋や病院都合ではかかりません。平均的な1日あたりの代金は、個室約7800円、2人部屋約3100円、3人部屋約2800円、4人部屋約2400円となります。これを基に、30歳男性が個室に2週間入院した場合の｢差額ベッド代｣は約11万円で自己負担となります。

差額ベッド代の関連保険

｢差額ベッド代｣の関連保険には、｢医療保険｣｢公的医療保険｣｢健康保険｣などが挙げられます。

差額ベッド代の関連用語

｢差額ベッド代｣の関連用語には、｢入院給付金｣｢健康保険｣｢保険対象外｣などが挙げられます。

差額ベッド代まとめ

｢差額ベッド代｣は、入院時にベッド数4以下の快適な個室を希望すると発生する病室代金です。個室だけでなく4人部屋でも発生し、また保険適用外となるので自己負担となります。もし、支払いが嫌なら大部屋を希望すればかかりません。また、医療保険で入院給付金が多い商品に加入すれば、｢差額ベッド代｣に頭を悩ます必要がありません。