「失効」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

失効(しっこう)

生命保険用語の「失効」とは、保障の効力を失った事だと素人ながらでも想像ができます。それでも、毎月支払った保険料だけでなく、本来受け取れるべき返戻金や給付金などがどうなるのかなど、契約前に詳しく知っておくべき事がありますよね。保険が「失効」すると、実際にはどのようになるのか詳しく調べてみました。

失効の意味とは

生命保険の契約をした場合、半年払いや年払いでもないかぎり毎月保険料を支払う必要がありますが、その支払いが滞り払込猶予期間を経過した状態が「失効」です。保険の効力がなくなり、契約そのものが失われます。しかし、完全に失った訳ではなく、一定期間内なら「失効状態」から”復活”の手続きをする事で元通りに戻れますが、保険商品によっては復活ができない場合もあるので、注意が必要です。また、「失効」の状態では保険会社は給付金・保険金・年金を支払わなくなります。解約返戻金は戻ってきますが、組み込まれていない保険商品を契約した場合はありません。

失効の種類

保険料を支払わなかった場合は、以下のタイミングで「失効」されます。
 ・保険料月払い…払込月の翌月初日から末日までの一ヵ月経過後に失効
 ・保険料半年払いと年払い…払込月の翌月初日から翌々月の契約応当日経過後に失効
完全に「失効」した場合は、以下の選択が残されています。
 ・復活…一定期間内(商品にもよるが3年程度)なら契約の継続ができる
 ・解約…保険を完全に止めて契約が消滅する

失効の文章・例文

例文1.契約していた保険が失効直前と知り焦ったが、自動振替貸付が適用され何とか助かった。
例文2.失効した保険の復活手続きが無事に終わり、元に戻れて一安心した。
例文3.ズボラな性格の友人は、生命保険に加入しては支払いを忘れて失効を繰り返している。
例文4.保険は失効したが、解約返戻金が戻ってきたので良しとする。
例文5.月払いなら保険料の支払いが遅れても数週間なら問題ないが、猶予期間である1カ月を過ぎると失効するので注意だ。
「失効」した場合などについての例文となります。

失効の会話例

  • 質問者アイコン

    今月も給料を使い込んでしまった。もう銀行にお金が残ってないよ。

  • 回答者アイコン

    大丈夫? 散財しすぎじゃない。少し貸そうか?

  • 質問者アイコン

    お金だけは借りないって決めているから、大丈夫! でも、月末の保険支払いが心配だね。

  • 回答者アイコン

    保険料の分まで使ったの。信じられない!でも、確か保険の失効って、猶予期間が一ヵ月あるから、来月の給料が入れば大丈夫じゃないかな。

男性が給料を使い込み、保険料の支払いであたふたする会話です。

失効の利用事例

定期保険を月払いで契約した場合は、月単位の契約応当日は毎月1日となる。翌月1日から月末までが保険料の払込期間で、その翌月1ヵ月間が猶予期間なる。それを過ぎると失効される。よって、月払いの場合は約2ヵ月間の支払い期間がある。

失効の関連保険

「失効」の関連保険には、「生命保険」「終身保険」「養老保険」などが挙げられます。

失効の関連用語

「失効」の関連用語には、「払込猶予期間」「復活」「自動振替貸付」などが挙げられます。

失効まとめ

「失効」とは、契約者が保険料の支払いが滞り、万が一の際に保険金が支払われない契約無効の状態になっている事です。しかし、支払いを忘れても即座に「失効」ではなく、1ヵ月程度の猶予期間が設けられているのでこの間に支払えば問題ありません。また、「失効」されても、数年程度なら手続きをする事で元通りに戻る「復活」ができます。

 

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