「アカウント型終身保険」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説！

アカウント型終身保険(あかうんとがたしゅうしんほけん)

最近は様々な保険商品が誕生していますが、その中で自由設計が特徴で特約をいくつも付けられる”アカウント型”をご存知でしょうか？ 今回の｢アカウント型終身保険｣以外にも、定期保健や医療保険などでも導入されている保険スタイルとなっています。その一方で、複雑で分かり難くなり、保険料が当初予想より高くなるなどのデメリットもあります。そんな｢アカウント型終身保険｣について解説となります。

アカウント型終身保険の意味とは

｢アカウント型保険｣は正式名称が｢利率変動型積立終身保険｣の事で、それを省略して｢アカウント型保険｣や｢アカウント型終身保険｣、又は｢自由設計型保険｣などと呼ばれています。”アカウント(account)”は主に｢口座｣や｢勘定｣という意味ですが、コンピューター用語やスマホではログインや登録する際にも使うものです。しかし、これが生命保険になると、これまでの終身保険に様々な特約を追加できる事で、2000年以降の主軸保険商品になっています。｢アカウント型終身保険｣の特徴は、契約者の意向に沿った保障となるので特約などの組み合わせが自由で、また途中からでも保障内容の変更に柔軟対応できるので、失業などで生活余裕がないなら見合った保険料に出来ます。反対に弱点となるのは、保険商品が複雑で分かり辛く特約を付けると想定より保険料が高くなります。さらに保障金額や積立金額が現状や今後どうなるか掴めないので、全体として契約後に不満を覚える場合となります。更新型商品では途中から保険料が増額するなどが指摘され、このような問題点がある事から｢アカウント型終身保険｣の販売を止めてしまう保険会社もあります。

アカウント型終身保険の種類

｢アカウント型終身保険｣は保険料を契約した口座に一旦入れて、保障部分が後から支払われ残りは積立てる仕組みです。ですから、後からでも保障内容などの変更が可能なのですが、このメインとなる保障部分は従来の保険商品である死亡･医療･介護保障などを特約扱いとします。よって、｢アカウント型終身保険｣とは、死亡･医療･介護保障などの種類の特約があり、いつでも変更可能です。｢アカウント型終身保険｣は｢ユニバーサル型保険｣を参考にして導入され、日本では明治生命が2002年に初めて採用し、その後は各生保会社も導入に至りました。

アカウント型終身保険の文章・例文

例文1.アカウント型終身保険は良い評判もあるが、悪い評判も多いので契約するか悩んでいる。
例文2.アカウント型終身保険は最終的に保険料が高くなるみたいで、それがネックだ。
例文3.健康管理がバッチリで体調に自信があるなら、アカウント型終身保険の方が絶対にお得だ。
例文4.特約で保障を付け足しするのが、アカウント型終身保険の特徴である。
例文5.アカウント型終身保険は保険会社にも運用などでメリットが多く、それが販売多くなった理由である。
｢アカウント型終身保険｣の裏事情などについても触れた例文となります。

アカウント型終身保険の会話例

• 保険は結局、どの商品にするべきか本当に分からないね。

• それならいっその事、複雑商品の代表でもあるアカウント型終身保険に決めればどう？

• それはどんな保険なんですか？

• 要するに自分で特約を選択して自由に選別できる保険かな。複雑だから苦手な人も多いけど、若い人ならスマホから自らに合った最適パターンが見つけられるからお勧めだよ。

｢アカウント型終身保険｣について職場の同僚男女が会話中で、保険選びに悩む男性に女性が助言しています。

アカウント型終身保険の利用事例

30歳男性が｢アカウント型終身保険｣に契約し満期となった60歳から80歳まで契約延長した例として、毎月保険料は平均すると約3.5万、80歳までは総額約2100万になる。定期保険特約は2000万、3大疾病特約は300万、医療保険は日額1万円となる。30歳の契約時は保険料が約1.5万で安いが10年更新毎に保険料が上がり、平均すると約3.5万になる。似たような保障内容で、アカウント型ではない掛け捨て型なら、80歳までの総額保険料が約940万に収まる。

アカウント型終身保険の関連保険

｢アカウント型終身保険｣の関連保険には、｢ユニバーサル保険｣｢定期保険特約付終身保険｣｢終身保険｣などが挙げられます。

アカウント型終身保険の関連用語

｢アカウント型終身保険｣の関連用語には、｢アカウント｣｢積立金｣｢特約｣などが挙げられます。

アカウント型終身保険まとめ

｢アカウント型終身保険｣とは、終身保険に特約を契約者が自由に設定し、後からも変更可能なので生活が苦しい時などは便利な商品と言えます。その一方でデメリットが多いのも事実で、最大ネックは長期的には総額保険料が多くなり、同類の保険商品と比較すると割高感が出てしまう点です。通常の終身保険に死亡や医療保障を特約として付け足すが、更新時に保険料が高くなり、また自由設定が故に商品やパターンが多くなるので分かり辛い点も問題となります。最近は行き過ぎたアカウント型保険の流れから、従来の｢定期付終身保険｣に戻る動きも見られます。