「ディスクロージャー」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

ディスクロージャー(Disclosure)

まるで洋画タイトルの様な「ディスクロージャー」ですが、これを聞いて一発で保険用語や証券用語と理解できる人は本当に皆無ではないでしょうか。もちろん、専門家などほんの一握りの人なら常識かも知れませんが、一般人なら知らなくて当然の言葉ですよね。この言葉は、幅広い意味や解釈ができますが、近年は「企業の情報開示」として日本でも認識されつつあります。生命保険における情報開示とは何、とお思いでしょうが近年はこれも大事な意味や意義があるようです。それでは、詳しい解説となります。

ディスクロージャーの意味とは

「ディスクロージャー」の英語表記は「disclosure」で、直訳すると開示・暴露・発覚・発表などの意味となります。最近はこれらを発展させた「情報公開」と解釈される事が多く、IT業界ならコンピューターセキュリティの情報公開、証券業界などは簿外債券債務の財務諸表への注記や株主などへの情報公開といった感じになります。保険業界の場合も概ねでこの様な解釈で、それぞれの保険会社が起業情報をホームページなどで公開するのが「ディスクロ—ジャー」となります。よって、財務情報はもちろん、保険商品やサービス内容等々を幅広く公開する事で、保険契約者や株主だけでなく世間に対して健全性をアピールする事になります。因みに生命保険各社は、法律によって”ディスクロージャー誌”を年に一度は作成し公表するのが義務付けられています。正式名称はそれぞれ違う場合もありますが、中身は企業の情報公開である「ディスクロージャー開示基準」に沿ったものとなっています。

ディスクロージャーの種類

「ディスクロージャー誌」を発行している業界は、生命保険だけでなく損害保険・銀行・証券会社で、他にも東証上場の大企業などは自主的にコンプライアンス対策として、「ディスクロ—ジャー」という名称を使わなくても積極的に情報開示に取り組んでいます。「ディスクロージャー誌」の中身は、基本的には以下の様なものです。
 ・会社概況…沿革・組織・株主・役員・従業員などの状況など
 ・業務内容…業務内容や経営方針など
 ・事業概況…商品一覧や公共福祉活動など
 ・財産状況…貸借対照表、不良債権や有価証券の時価総額など
 ・業務状況…決算業績、資産運用など
 ・会社運営…リスク管理、法令遵守など

ディスクロージャーの文章・例文

例文1.用心深い性格で保険加入してから倒産したら嫌だったので、ディスクロージャー詩で財務状況を確認してから契約した。
例文2.気になる企業のディスクロージャーを公式サイトからチェックするのが趣味になってしまった。
例文3.保険業界はディスクロージャーという仕組みがあるのに、かんぽ生命の不正問題が起こったのは甚だしい。
例文4.ディスクロージャーは顧客からお金を集める業種は、必ずあるといっても過言ではない。
例文5.ディスクロージャー制度は情報公開を制度として義務付けられているので、保険や銀行などが当て嵌まる。
「ディスクロージャー」をより詳しく解説した例文です。

ディスクロージャーの会話例

  • 質問者アイコン

    昨日はどうして帰りが遅かったの?

  • 回答者アイコン

    職場の人とお酒を飲んでいたから。別にやましい事はないよ。

  • 質問者アイコン

    本当は昔の彼氏と一緒だったんじゃないの?

  • 回答者アイコン

    ちょっと疑っていない。それなら生保業界みたいにディスクロ—ジャーで情報公開をちゃんとするよ。自分こそ、この前遅くまで帰ってこなかったでしょう。怪しいな!

恋人同士が互いの浮気を疑い、情報公開の「ディスクロージャー」にひっかけて会話を繰り広げています。

ディスクロージャーの利用事例

あいおいニッセイ同和損保の場合は、「ディスクロ—ジャー資料」として「あいおいニッセイ同和損保の現状 2019」としてホームページで公開している。前述した「ディスクロージャー誌」の中身に加えて、トピックスや企業グループ全体についてなど充実した内容となっています。また、過去のバックナンバーや合併前の旧あいおい損保・旧ニッセイ同和損保の分も閲覧可能です。

ディスクロージャーの関連保険

「ディスクロージャー」の関連保険には、「生命保険」「損害保険」などが挙げられます。

ディスクロージャーの関連用語

「ディスクロージャー」の関連用語には、「フルディスクロージャ」「ディスクロージャーポリシー」「コンプライアンス」などが挙げられます。

ディスクロージャーまとめ

「ディスクロージャー」とは企業における情報公開の事で、昨今はコンプライアンス遵守が叫ばれているので、非常に重要な意味を持っています。生命保険会社は現在の様な状況になる前から、情報公開をする事が法律として義務付けられ、各社がホームページなどで”ディスクロージャー誌”として業務内容や財産状況を発表して健全さを積極的にアピールしています。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

この記事を読んでいる人に人気の記事