全損(ぜんそん)
突然の交通事故で車が損害することがありますが、そのときに頭に入れておきたいのが「全損」「分損」です。これらはどちらも車の損害の程度を表しており、自動車保険に深く関わってきます。今回は2つのうち「全損」について解説していきます。
全損の意味とは
「全損」とは、修理が不可能な状態にまで損害していることを指し、また盗難による被害も全損とされています。全損では保険金の満額が支払われます。しかし、保険会社から補償を受けた場合、車の所有権は元の所有者から保険会社に譲渡され、その後、車を修理できたとしても運転することはできません。
全損の種類
全損には2種類で、損害が激しく修理することが困難である場合(物理的全損)と修理することは可能であるが、修理費が車の時価を超える場合(経済的全損)があります。
全損の文章・例文
例文1.全損による保険金は全額支払われる。
例文2.全損によって保険金支払われると、車の所有権は保険会社に移る。
例文3.技術的に修理することが不可能であれば全損となる。
例文4.盗難に遭い、見つからなければ全損扱いとなる。
例文5.修理費が車の時価を超えれば全損となる。
全損時に支払われる保険金は、契約時に決定した保険価額となります。
全損の会話例
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昨日、車が盗難にあってしまった...
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え!?ちゃんと被害届出した?
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出したけど返ってこないと思うし、どうすれば...
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保険会社にも連絡しよう!全損扱いにしてくれるから!
全損の定義をしっかりと頭に入れておきましょう。
全損の利用事例
全損事故と認定された場合、新車の購入費が100万円であれば、契約時に設定した保険価格が100万円以上であれば、100万円受け取ることができます。
全損の関連保険
関連保険には「損害保険」「自動車保険」があります。
全損の関連用語
関連用語には「分損」があります。
全損まとめ
車の損害はなにも交通事故だけに起因するものではありません。地震や台風などの自然災害が原因となることもあります。しかし自然災害によって生じた損害は基本的に補償されることはありませんのでご注意してください。また、年式の古い中古車の場合、時価が下がっているため、車両保険で十分な保険金額に設定することができません。そして車の時価は年々下がっていきます。どこまで車両保険をかけ続けたほうがよいのかはよく考えた方が良さそうですね。
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