通常配当(つうじょうはいとう)
保険用語は専門的なものが多く、なかなか素人には理解し辛いものが多いですが、今回の「通常配当」は直接契約者の懐事情に関係がしてくるので、ぜひ覚えておくべきです。言葉通りに”配当金”を指す「通常配当」ですが、保険商品や配当タイプによって貰えたり、貰える頻度が違ってくるので注意が必要です。それでは、より詳しい解説となります。
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通常配当の意味とは
生命保険は配当有り無しで分ける事も出来ます。配当有る保険は養老保険・学資保険など、配当無いのは定期保健・医療保険というのが代表です。養老保険など配当が有るのは便宜上「有配当保険」と呼び無いのは「無配当保険」で、さらに「3利源配当タイプ」「利差配当タイプ」に分けられます。
・3利源配当タイプ…予定死亡率など予定率からの予測と実際の差を配当金にする
・利差配当タイプ…予定利率だけの予測と実際の差を配当金にする
前置きが長くなりましたが、この2つの配当金を「通常配当」、又は”普通配当”とも呼びます。配当金にはもう一つ「特別配当」もあり、長期継続契約に対して支払われる配当金です。「通常配当」は、預かった保険料と支払った保険金などの差で余りがある場合のみ契約者に分配される配当金なので、場合によっては「通常配当」が僅かやまったく無い時もあります。
通常配当の種類
「通常配当」の類似配当には以下の様なものがあります。
・特別配当…長期継続契約の保険の配当金で、”長期継続特別配当”と”消滅時特別配当”がある
・長期継続特別配当…10年以上の継続契約に対して支払われる
・消滅時特別配当…死亡や満期で保険契約が消滅する際に支払われる
「通常配当」を含めた配当の受取は以下の4種類となります。
・積立配当…契約者の口座に積み立てる最も一般的な方法
・保険金買い増し…保険料にする事で結果的に保険を買い増す
・相殺配当…配当金を支払い保険料と相殺する
・現金配当…現金で受け取れるが、主に団体保険で用いられ個人保険では稀になる
通常配当の文章・例文
例文1.どの保険商品が通常配当が多いのか調べていたら、夫婦揃って頭痛がしてきた。
例文2.学資保険は通常配当があるから、保険料支払いも苦ではない。
例文3.職場で通常配当がある保険に入っていると言ったら、珍しがられた。一般的に定期保険や医療保険の掛け捨てで、無配当保険が多いようだ。
例文4.通常配当金5000円が口座に振り込まれて、今月はラッキーだと気持ちが舞い上がった。
例文5.保険の通常配当、株の配当、FXのスワップポイントと一応は投資をしている事になっているが、放ったらかしで利益が出てこれほど嬉しい事はない。
「通常配当」を保険だけでなく、株など投資にも使った例文です。
通常配当の会話例
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生命保険って、結局は配当が有る方が良いのか、それとも無い方が良いのか? 本当に究極の選択みたいだね!
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そうよね。今の喜びが良いのか、後に喜びを取るべきか。その人の性格や考えが如実に出るよね。
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でも、通常配当が良かったとSNSなどで評判を聞くと、心が配当有りに揺れ動きませんか?
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そうそう。結局は自分で決められないから、人の意見に左右されて配当有りを契約する感じかな。
他人の評判を気にするが、「通常配当」がある生命保険の方に心が揺れ動く同僚同士の会話です。
通常配当の利用事例
5年ごとの利差配当がある学資保険に加入した例として、契約者は30歳の父親、被保険者が0歳の子供、保険期間は22歳満期、保険料払込期間は18歳まで、毎月保険料が約1万2000円の場合は、小中高大と入学時に20〜100万円の祝い金で総額200万円になる。また、災害死亡保険金も200万で、契約者である父親が死亡すると養育年金が毎年50万円で、22歳まで支払われる。「通常配当」である配当金は、5年ごとに契約者に振り込まれるが、運用実績に左右されるので数百円程度で場合によっては無しとなる時もある。
通常配当の関連保険
「通常配当」の関連保険には、「利率変動型保険」「養老保険」「学資保険」などが挙げられます。
通常配当の関連用語
「通常配当」の関連用語には、「特別配当」「契約者配当準備金」「還元」などが挙げられます。
通常配当まとめ
「通常配当」とは「普通配当」とも呼ばれる、支払った保険料に対する差などを配当金として契約者に毎年配分する仕組みです。似たものには「特別配当」があり、考え方は「通常配当」と同じです。この様な配当がある保険を「有配当保険」、反対に無いものは「無配当保険」となります。
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