「給付倍率」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

給付倍率(きゅうふばいりつ)

前後の脈絡がなく「給付倍率」を問われたら、大抵の人は意味が分からずに困惑するのではありませんか?”給付の倍率”としても実に幅広く解釈でき、一体どれを示しているか分からないからです。しかし、生命保険などに関係している人なら、手術給付金における倍率と理解できるそうです。それでは、手術給付金の倍率である「給付倍率」について、より詳しい解説となります。

給付倍率の意味とは

生命保険に加入すると、給付金や保険金を受け取れる場合があります。似通った意味がある2つですが、厳密には以下のような違いと意味が込められています。
 ・保険金…被保険者が死亡時や満期に受け取れその後は保険契約は終了となる
 ・給付金…癌などの病気で手術や入院などをした際に受け取れ保険契約の継続性がある
給付金には入院給付金・手術給付金・がん診断給付金など、それぞれの保険商品によっていくつもあります。今回の「給付倍率」は手術給付金の金額を決定する為に用いられる比率の事で、手術種類に応じて倍率が5~40倍と決まっていて、これに入院給付額を掛け合わせたものが手術給付金となります。この「給付倍率」は一概には言えませんが、基本的には手術難易度が低く生存可能性が高いものほど倍率は低く、難易度が高く手術時間が長いものや癌手術などは倍率が高くなります。しかし、保険商品によっては手術種類の難易度ではなく、入院日数で手術給付金を決める場合もあります。また、手術給付金と言いながらも、美容整形やレーシックの手術は適用外となり、給付金はありません。

給付倍率の種類

手術給付金を決める「給付倍率」は、加入する保険商品によって以下の種類に分けられます。
 ・入院有無…外来や入院有無によって決まり外来手術なら5倍、入院手術なら10倍や20倍など
 ・手術種類…難易度高い手術ほど倍率が高くなり最低5倍で最大40倍になる
手術を受けても手術給付金を受け取るには、厳密には公的医療保険対象か保健会社所定の手術に該当する必要があります。二つ合わせると大凡1100種類の手術となるので大抵は給付対象となりますが、例外として先ほど紹介した美容整形・レーシック・抜歯・異物除去などは除外されます。

給付倍率の文章・例文

例文1.手術給付金がいくらなのか担当者に訊ねる前に、給付倍率の手術一覧から探して大凡の金額が判明した。
例文2.大動脈や冠動脈の手術は難易度が高いと素人でも想像つくので、給付倍率は40倍に設定されている。
例文3.給付倍率が低いのは、痔やヘルニア、盲腸などである。
例文4.入院をしない外来手術だと給付倍率は5倍と、低く抑えられる傾向だ。
例文5.保険商品によっては、給付倍率が低くても、特定の病気の場合は給付金が上乗せされ低い倍率をカバーされる場合もある。
「給付倍率」について深掘りするような例文となります。

給付倍率の会話例

  • 質問者アイコン

    参ったなー、どうしよう。仕事を休むようだな…。

  • 回答者アイコン

    どうしたの? 浮かない顔で独り言を呟いて。

  • 質問者アイコン

    この前、体の調子が悪くて病院に行ったら、先生が手術する可能性があるって言うから気になって仕方がないんですよ。

  • 回答者アイコン

    本当に酷かったら緊急入院で働けないから大丈夫。それに保険に入っていたよね。どんな手術をするか聞いて、給付倍率から手術給付金がいくらになるか調べなよ。

手術を受ける可能性がある同僚男性に、「給付倍率」から手術給付金がいくらになるか調べるべきとアドバイスする会話内容です。

給付倍率の利用事例

30歳男性が終身タイプの医療保険に加入した例として、毎月保険料は約1500円ながら入院給付金は1日5000円で支払い限度日数は最大1000日、手術給付金は入院時は給付倍率20倍で1回10万円、外来では給付倍率5倍で1回2.5万円の給付となる。

給付倍率の関連保険

「給付倍率」の関連保険には、「医療保険」「終身保険」「がん保険」などが挙げられます。

給付倍率の関連用語

「給付倍率」の関連用語には、「入院保障」「外来手術」「約款」などが挙げられます。

給付倍率まとめ

手術給付金の金額を決定するのが「給付倍率」で、大抵は手術難易度が低いものから高度なものまで5~40倍と決められています。この「給付倍率」に決められた金額を掛け合わせると手術給付金となりますが、保険商品によっては入院するしないや外来か否かによって倍率が決まり、そこから手術給付金となる場合もあります。

 

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