「責任開始日」の意味や関連する保険、どんな時に使われるかを徹底解説!

責任開始日(せきにんかいしび)

もしかしたら、生命保険や死亡保険の契約をすれば、何か事態が起こった時に必ず保険金が発生すると誤解をしていませんか? 残念ながら現在の保険制度では、申込日や契約日と保険金が実際に支払われる日には、乖離があります。ですから、契約をして数日後にガンが発覚をしても、保険金を受け取れない仕組みになっています。なぜ、そのようになっているのかも含めて解説をさせて頂きます。

責任開始日の意味とは

「責任開始日」とは一般人にとっては盲点になりやすい”生命保険用語”の一つです。これは、生命保険会社が契約の保障を開始する事で、その時期を「責任開始期」として具体的な保障開始日が「責任開始日」です。生命保険でもガンが含まれていないなら、申込日と保険料支払日と告知日の最も遅い日が「責任開始日」になりますが、”ガン保険”の場合は契約をしても保障が開始されるのは91日目からです。それは、申し込みだけでなく、被保険者の告知や審査、保険料の払込が確認されて全て完了してから、保険会社に保険料を支払う責務が発生する為です。よって、”ガン保険”以外の保険商品なら申込日と告知・審査と保険料払込が完了し、翌日などから「責任開始日」となる場合もあります。しかし、生命保険の大半はガンが含まれ、”ガン保険”と言っても過言ではありません。”ガン保険”は、契約から約3ヶ月(90日)は待機期間となり、91日目から「責任開始日」となります。保険会社と契約をしても、それは仮段階であり、保険会社が承諾をするには時間が掛かると考えれば、納得ができると思います。平たく言うなら、契約云々の前にガン発覚者や健康状態に難がある場合は保険加入が難しくなり、その選定期間が終了し保障開始となるのが「責任開始日」です。

責任開始日の種類

「責任開始日」の関連用語として、契約日や申込日、待機期間や待ち期間、保障期間や払込期間などがあります。これらは似た意味を持っていますが、微妙に違うのでまとめてみました。
 ・契約日…保険の契約日だが通常は翌月1日になる。7月5日に申し込むと8月1日が契約日。
 ・申込日…保険書類に記入した日(基本的に当日)
 ・待機期間(待ち期間)…保険金が支払われない期間(ガン保険なら90日間)
 ・保障期間(保険期間)…保障されている期間で保険金が支払われる
 ・払込期間…保険料を支払い続ける期間

責任開始日の文章・例文

例文1.体は極めて健康だが、保険が適用される責任開始日までの約3カ月は妙に緊張する気持ちで毎日を過ごした。
例文2.うっかり者の父は責任開始日などまったく知らずに、ガン保険の契約をした。
例文3.責任開始日とは、既にガンが発覚している人と保険契約を結ばない為に設けられている。
例文4.責任開始日の考えは保険業界を守る為であり、契約する側は納得するしかない。
例文5.どんなに高額な死亡保険に加入しても、責任開始日前にガンが発覚すれば保険金は貰えない。
「責任開始日」についての例文となります。

責任開始日の会話例

  • 質問者アイコン

    やっと生命保険に加入したよ。これで、明日ガンになっても、安心だね。

  • 回答者アイコン

    何を縁起でもない事を言っているの。でも、ひとつ勘違いをしていない?

  • 質問者アイコン

    え、何が? 毎月3000円も保険料を払う契約をしたんだから、問題ないでしょう。

  • 回答者アイコン

    ガン保険には責任開始日があるから、3ヶ月間は保険金は払われないよ。もう一度、担当者から説明を受けてみなよ。

ガン保険の契約をしても「責任開始日」などまったく頭に入っていない男性と、それにアドバイスをする女性の会話です。

責任開始日の利用事例

35歳男性が毎月の保険料約3000円を支払い、保険金100万円のガン保険を契約をしたが、責任開始日の前に癌が発覚し残念ながら保険金100万円が支給されなかった。

責任開始日の関連保険

「責任開始日」の関連保険には、「生命保険」「死亡保険」「定期医療保険」などが挙げられます。

責任開始日の関連用語

「責任開始日」の関連用語には、「がん責任開始日」「責任開始期」「契約日」などが挙げられます。

責任開始日まとめ

「責任開始日」とは、生命保険における保障が始まる日の事で、いくら契約をしてもその前だと保険金は支払われません。ガン保険の場合は契約から責任開始日までに90日が要され、他の保険とは大きく異なります。これ程の期間を開けるのは、癌発覚者と保険契約を結ばない為であり、保険会社を守る策の一つです。

 

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